Linux UbuntuでのPHP開発環境の構成
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このチュートリアルでは、Ubuntuオペレーティング・システム(7.10以降)でPHP開発環境を構成する方法を示します。これには、PHPエンジン、MySQLデータベース、Apache Webサーバー、およびXDebugデバッガのインストールと構成が含まれます。
このチュートリアルに従うには、次のソフトウェアとリソースが必要です。
ソフトウェアまたはリソース | 必須バージョン |
---|---|
PHPダウンロード・バンドル |
|
PHPエンジン |
バージョン5。 |
Webサーバー |
Apache HTTP Server 2.2 (推奨) |
データベース・サーバー |
MySQL Server 5.0 (推奨) |
PHPデバッガ(オプション) |
XDebug 2.0以降 |
一般に、ローカルWebサーバーで開発およびデバッグが実行され、リモートWebサーバーに本番環境が置かれます。リモートWebサーバーの設定は、NetBeans IDEを使用したリモートWebサーバーへのPHPアプリケーションのデプロイで説明されています。このチュートリアルでは、ローカルWebサーバーの設定を行います。PHPのサポートは、いくつかのローカルWebサーバー(IIS、Xitamiなど)に追加できますが、最も一般的に使用されるのはApache HTTP Serverです。
ソフトウェアのインストール
このチュートリアルでは、Ubuntu 7.04以降でPHP開発環境を構成する方法を示します。次の作業を行う必要があります。
-
Apache2 HTTPサーバー、PHP5エンジン、MySQL 5.0データベース・サーバー、およびPHP5-MySQLモジュールをインストールします。これらのパッケージは、LAMPスタックとして同時にインストールするか、別々にインストールできます。
Apache、MySQL、およびPHPのインストールについては、Ubuntuコミュニティを参照してください。
ソフトウェア・パッケージを同時にインストール
Ubuntuには、PHP環境に必要なパッケージがすべて含まれるLinux AMP (LAMP)パッケージがあります。ターミナル・ウィンドウのコマンド・プロンプトで次のコマンドを実行することで、ソフトウェアをインストールできます。
sudo tasksel install lamp-server
``lamp-server`` パッケージには、最適なバージョンのPHP、Apache 2、MySQL、およびPHP5-MySQLが含まれます。
ソフトウェア・パッケージを別々にインストール
LAMPパッケージのセット全体をインストールするかわりに、パッケージを別々にインストールすることもできます。これは、Apacheサーバーや、MySQLデータベース・サーバーなど、いずれかのコンポーネントをインストール済である場合に便利です。コマンド行ツールまたはSynapticパッケージ・マネージャのGUIを使用できます。
インストールする個々のパッケージは次のとおりです。
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apache2
-
php5
-
mysql-server
-
php5-mysql
インストールの確認
PHP Web Stackを設定した後に、正しくインストールされていること、およびApacheサーバーでPHPエンジンが認識されていることを確認します。
ApacheとPHPがインストールされ、実行されていることを確認するには、NetBeans IDEを開き、PHPプロジェクトを作成します。 index.php
ファイルに、PHPメソッド phpinfo()
を入力します。ファイルを実行します。標準のPHP情報ページが表示されます。

トラブルシューティング
次に、UbuntuでPHPスタックのインストールを確認する際に頻繁に発生する問題をいくつか示します。
-
*ブラウザ・ウィンドウに
~USER/PROJECT/index.php
が見つからないというエラーが表示される。*URLから文字列~USER
を除去します。たとえば、URLが~ubuntu/test1/index.php
のときにこのエラーが表示される場合は、URLをtest1/index.php
に変更します。PHPプロジェクトのURLは、NetBeans IDEでプロジェクトを作成するときに、またはプロジェクト・ノードを右クリックして「プロパティ」>「実行構成」を選択することで設定できます。 -
PHPエンジンが認識されていないかのように、ブラウザのポップアップが表示され、ファイルを開くように求められる。
php5-common
パッケージに問題があります。php5
とphpmyadmin
に置き換えます。php5-common
を置き換えるには、次の2つのコマンドを実行します。
apt-get --purge remove php5-commonapt-get install php5 phpmyadmin
Apache2 HTTPサーバーのドキュメント・ルートの指定
ドキュメント・ルートは、Apache HTTPサーバーがブラウザで表示するファイルを取得するディレクトリです。ドキュメント・ルートは、仮想ホストを定義するファイルで指定されます。デフォルトの仮想ホストの構成ファイルは次のとおりです。
/etc/apache2/sites-available/default
ドキュメント・ルートは次のとおりです。
/var/www/
デフォルトの仮想ホストを編集するのではなく、独自の仮想ホストを作成して有効にすることをお薦めします。
ドキュメント・ルートの場所の作成
-
「場所」>「ホーム・フォルダ」を選択します。
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コンテキスト・メニューから、「フォルダを作成」を選択します。
-
フォルダ名に、たとえば「public_html」と入力します。
新規仮想ホストの作成
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ターミナルを起動するには、「アプリケーション」>「アクセサリ」>「ターミナル」を選択します。ターミナル・ウィンドウが開きます。
-
デフォルトの仮想ホストの構成ファイルを新しいファイル(
mysite
)にコピーするには、コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。
sudo cp /etc/apache2/sites-available/default /etc/apache2/sites-available/mysite
-
gedit
アプリケーションを実行し、そこで新しい構成ファイル(mysite
)を編集します。
gksudo gedit /etc/apache2/sites-available/mysite
要求された場合は、オペレーティング・システムのインストール時にルート・ユーザー用に指定したパスワードを入力します。
-
ドキュメント・ルートを変更し、新しい場所を指定します。
/home/<user>/public_html/
-
Directoryディレクティブを変更します。
<Directory /var/www/>
次と置き換えます。
<Directory /home/user/public_html/>

-
ファイル
mysite
を保存します。
新規仮想ホストのアクティブ化
-
デフォルトのホストを非アクティブ化し、新しいホストをアクティブ化するには、ターミナルを起動し、ターミナル・ウィンドウで次の2つのユーティリティを実行します。
sudo a2dissite default && sudo a2ensite mysite
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Apache HTTPサーバーを再起動します。
sudo /etc/init.d/apache2 reload
MySQLデータベース・サーバーの構成
MySQLデータベース・サーバーのインストール時に、ルート・ユーザーが作成されます。インストール中に、ルート・ユーザーのパスワードを設定するダイアログが開きます。このダイアログが開かなかったか、このダイアログでパスワードを設定しなかった場合は、MySQLのルート・ユーザーのパスワードを今すぐ作成する必要があります。他のMySQLサーバー・ユーザーを作成するには、パスワードが必要になります。
-
MySQLサーバーに接続するには、ターミナルを起動し、ターミナル・ウィンドウで次のコマンドを入力します。
mysql -u root -p
MySQLコマンド・プロンプトが表示されます。
-
コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力し、[Enter]を押します。
SET PASSWORD FOR 'root'@'localhost' = PASSWORD('<yourpassword>');
コマンドが正常に実行されると、次のメッセージが表示されます。
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
XDebugデバッガのインストールと有効化
次の手順は、XDebugを使用する場合にのみ必要です(これはPHP開発のオプションです)。XDebugはPHPの拡張機能です。これがPHP Web Stack用に正しく構成されている場合は、NetBeans IDEで自動的に使用されます。XDebugとNetBeans IDEの詳細は、NetBeans IDEでのPHPソース・コードのデバッグを参照してください。XDebugに関するNetBeans Wikiページも参照してください。
XDebugパッケージのインストール(Ubuntu 8.05以降)
Ubuntu 8.05以降では、 php5-xdebug
というXDebugパッケージが使用できます。XDebugのサポートされているバージョンは2.0.3-1です。コマンド行ツールまたはSynapticパッケージ・マネージャのUIを使用してインストールできます。XDebugをインストールした後に、XDebugの有効化で説明しているように、 php.ini
を変更する必要があります。
ソースからのXDebugのビルド(Ubuntu 7.10)
ソースからXDebugをビルドするには、PHP5 DevelopmentとPEARという2つの追加モジュールが必要です。
-
Synapticパッケージ・マネージャを起動します。
-
「インストール済」パネルに切り替え、makeモジュールがすでにインストールされていることを確認します。
-
「すべて」タブに切り替え、次のパッケージの横にあるチェックボックスを選択します。
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php5-dev
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php-pear 各項目で、コンテキスト・メニューからインストールの「マーク」を選択します。
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依存パッケージの一覧が表示された「依存により要求された変更を追加しますか?」ダイアログ・ボックスが開きます(依存パッケージも、ソフトウェアの機能を有効にするためにインストールされます)。「マーク」をクリックします。
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システムが「Synapticパッケージ・マネージャ」パネルに戻ると、選択したパッケージにインストールのマークが付いています。
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ツールバーで「適用」を選択します。インストール対象として選択したパッケージの一覧が表示された「次の変更を適用のサマリー」パネルが開きます。「適用」をクリックします。
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ダウンロードとインストールが正常に完了したら、「変更を適用」パネルが開きます。「閉じる」をクリックします。
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ターミナル・ウィンドウで次のコマンドを実行することで、モジュールをインストールすることもできます。 aptitude install php5-dev php-pear
|
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これでXDebugをダウンロードし、インストールできます。ターミナル・ウィンドウに次のコマンドを入力します。
sudo pecl install xdebug
XDebugの有効化
XDebugを有効にするには、gedit
テキスト・プロセッサでphp.iniファイルを編集する必要があります。
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gedit
テキスト・プロセッサを起動するには、ターミナルを起動し、コマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。
gksudo gedit
要求された場合は、オペレーティング・システムのインストール時にルート・ユーザー用に指定したパスワードを入力します。
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ファイル
/etc/php5/apache2/php.ini
を開きます。 -
ファイルに次の行を追加します。
zend_extension=/usr/lib/php5/<DATE+lfs>/xdebug.so
xdebug.remote_enable=on
XDebugの構成の詳細は、ここを確認してください。
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